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自宅で作ったお菓子を個人で販売するのは違法?
自宅で作ったお菓子をそのまま販売すると、法律に違反する可能性があります。これは食品衛生法によって、販売を目的とした食品は、保健所から営業許可を受けた施設で製造しなければならないと定められているためです。
自宅のキッチンは、家庭用として設計されているため、業務用の基準を満たしていないことがほとんどです。例えば、シンクが1つしかない、手洗い場が独立していない、清掃や換気の環境が不十分など、衛生面において問題とされるケース が多くあります。

また、販売目的で食品を製造・加工するには、「菓子製造業」の営業許可が必要です。この許可がないまま商品を販売した場合、たとえ家族や知人に少量を渡すだけであっても、指導や処分の対象となることがあります。
特にインターネットを通じた販売やフリーマーケットなど、不特定多数の人に向けた販売では、保健所からの指導が入りやすくなります。
このように、趣味の延長であっても、販売という行為に移った時点で法律上の「営業」とみなされます。「少量なら大丈夫」「利益を得ていないから問題ない」という考え方は通用しません。お菓子を作って販売するという行為には、想像以上に明確なルールと責任があるのです。
安心してお菓子を販売するためには、まず「自宅では売れない」という前提を理解し、適切な手続きを踏むことが重要です。
個人で販売するための法律と手続き
個人で手作りお菓子を販売するには、複数の法律を踏まえたうえで、明確な手続きを順に踏んでいく必要があります。特に重要なのが、食品衛生法に基づく営業許可の取得です。こちらでは「個人で始めたい人」に向けた現実的な手順をご紹介します。